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明治以降の長い精神科医療の歴史のなかで、受診なさる方にとって、今ほど精神科が身近になった時代はなかったのではないでしょうか。その一端を私どもメンタル・クリニックが担っているという誇りを持ちつつ、質の高い医療を提供するべく努力していきたいと思っております。
<精神科診療所の日常の紹介>
今回はとある精神科診療所の木曜日の朝を覗いてみましょう。
みなさんのプライバシーを守るために、事実そのものではありませんが、それに近い風景を書いてます。
9時に診療開始です。名前を○○さーんと医師がよびます。
医師は机の上にその方のカルテを広げて待っています。医師一人だけでほかには誰もいません。外には会話が聞こえないように扉は全部閉じられています。
この患者さんはもう2年くらい通ってきています。2週間から4週間おきに来て、医師と会話をし、薬をもらっています。ひとり暮らしの未亡人です。快活で、仕事の好きな、友人もたくさんいる人でしたが、ひとのお世話を熱心にしているうちに、いつも当たり前にできていたことができなくなって、大変不安になってしまったのです。ちょうど、その方の甥がうつ病の治療をその診療所で長年続けていたために、その診療所にかかってみようということで初めて来院されたのです。
その方と医師は結構気楽に会話しています。率直に今の状態を話し、生活のありかたと薬の効果などを中心に今後どうするかを検討しあいます。調子は悪くないので、時々、お薬を忘れるのですが、思い出して2日以上は空けないようにしていますので、問題はありませんとその女性は医師にいいます。
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